54となりめでたくもありめでたくもなし

昨日は誕生日であった。誕生日だからといって、特にうれしいなどということがなくなって久しいが、あまりひねくれているとますます嫌われる。まずは素直にめでたいとしておく。


8月12日生まれといえば、故淡谷のり子先生であり、元横綱貴乃花である。それがどうしたといわれればその通り。誕生日以外に何か共通点があるのか。


星座占いを信じるのかと言われれば、信じていないと即答する。そうはいっても、意外と気にしたりしている。誕生日が同じ有名人というサイトをインターネットで調べたりするのである。


人間の運命などは、分かりようがない。しかし、わかりませんで澄ましていることができないのが、人の性だ。今現在が苦しければ、この苦しみがいつまで続くのか気になって仕方ない。仮に幸福に満ちているとしても、その幸せがいつまで続くかと思うと、ふと不安になる。占いが廃れないゆえんである。


血液型性格判断も似たようなものだ。人の性格などは、複雑怪奇である。実のところ、統一した人格があるのかどうかさえ定かではない。それでは困る。日々付き合う人々の行動パターンが予測不能では、毎日が不安である。単純な分類で、行動が予測できるツールがぜひほしいのだ。


わからないことをわからないままにして耐えることができないというのが、我々人間の弱さである。それを自覚していさえすれば、星占いにせよ、血液型性格診断にせよ、特に害があるわけでもない。お茶の間の話題としては、お手軽で結構である。もしかしたら、当たることもあるかも知れないし。