2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人と宗教性(2)

経済原理からすれば、若手の言うとおりなのです。中国製は、安いが品質はそれほど良くない。日本製は、品質は最高かもしれないが、顧客にとってそれほどの高品質は必要でないので、安い方を選ぶ。国際競争に勝つには、品質が落ちても安いものを作るしかない…

日本人と宗教性

河合氏は、日本人が「日常の一つ一つの中に、ものすごい超常性を常に感じている」といいます。だから、日本人がものをつくると、「やたら凝りだします。このへんが歪んでいたら嫌だとか言って、やり直したり、ものすごい細かいことをちゃんとや」る。「これ…

宗教を比較してみる(2)

正月の三が日に、毎年延べ9千万人(!)の人が初詣にでかけるのだそうです。イスラム教徒のメッカ巡礼でもせいぜい100万人程度ですから、いかにもすごい人数です。釈氏が学生を連れて初詣のフィールド調査をやって、参拝に来た人に、信じる宗教はなんですか…

宗教を比較してみる

先週土曜、朝日カルチャーセンターで、釈徹宗氏の「宗教聖典を乱読する」とい講座を聴講しました。釈氏が出版した、「宗教聖典を乱読する」の出版記念講義だそうで、本では、3大宗教のほか、ヒンズー、神道、ユダヤ教の聖典も取り上げていますが、講座は、…

生まれ変わった自分(2)

「もう少し」と自分では思っているのかも知れないが、客観的に見たら、「相当な違い」なんだと思う。仮に本当にもう少しなら、とっくに実現できていたはず。あるいは、近い将来実現できるだろう。そうではないから、「もう少し」あったら、と今嘆いている。…

生まれ変わった自分

随分昔のことです。確か会社の昼飯時だったか、次に生まれ変わったら何になりたいか、といった話題になったことがあります。役者になりたいとか、どうせなら女に生まれ変わりたいとか。座興ですから、適当なことを言い合っていたのですが、その中のややひね…

バレエの「魔力」(2)

ザハロワさまを知ったのは、鈴木晶氏のブログ*1を見てからです。そもそもバレエを見始めのころは、鈴木氏のバレエ入門書「バレエの魔力」に大いに助けられました。 氏が、この本を書いたのは、『「おじさんたちにバレエを見てもらいたい」という切なる願いか…

バレエの「魔力」

昨日は、新国立劇場でバレエ「ドンキホーテ」を見てきました。オヤジがバレエ?と驚かれるかもしれませんが、バレエに関心を持って、見に行くようになったのは、つい最近、2〜3年前からのことです。バレエといえば、最初に記憶があるのは、小学校にあがる前…

大掃除と金融危機の深い関係(2)

金融工学を駆使して、市場のゆがみを見つけ、お金を右から左に動かして儲ける。パソコンと先端プログラムを使い、身体はできるだけ使わず、頭脳のみを使い、お金からお金を生み出す現代の錬金術。これこそがスマートで先鋭的な仕事なのです。しかし、競争が…

大掃除と金融危機の深い関係

今日は、朝から部屋の大掃除でした。最初は、ベッドパットを取り替えるついでに適当にやるつもりが、段々と熱中してきて、ベッドをどかして掃除機をかけたり、本棚のほこりを拭き取ったりと、午前いっぱい掃除をしてしまいました。掃除をしながら考えたのは…

人生に悩みはつきず

今朝の新聞の人生相談のことです。普段は、めったに人生相談を読みません。相談者の悩みが、概略しか書かれていないので、いまひとつ背景がわからず同情できないし、回答に感心したこともあまりありません。今朝は、回答者が車谷長吉というので、どう答える…

音楽と知性

簡単に傑作をものするといえば、モーツアルトの話を思い出しました。モーツァルトは、頭に浮かんだ曲を一気に譜面に書き下ろし、訂正することも無かったという逸話を聞いたことがあります。念のためウィキペディアを調べて見ると、『下書きをしない天才』と…

上手下手と芸術性 2

2004年、上野の国立西洋美術館でマティスの絵画展がありました。「大きな赤い室内」や「ルーマニアのブラウス」、挿絵本「ジャズ」の原画シリーズなど150点ほどの作品が集められ、大変充実した展覧会でした。興味深かったのは、作品自体もさることながら、マ…

上手下手と芸術性

岡本太郎は「今日の芸術」において、『以前は、できるだけ精巧に描くことが画家の目的だったのですが、今日の絵ではある意味において、下手に描くということが芸術家の大きな目的になっております』と言っています。ピカソにせよ、マティスにせよ、『ひじょ…

西原理恵子は天才か

毎年出版される本の数は、途方もありません。読む価値のある本を選ぶには、書評が頼りです。何人かのブログをフォローして、読む本を選ぶ参考にしているのですが、小飼氏のブログはそのなかの、条件付ではあるものの、一つです。2,3日前の小飼弾のブログに…

中年クライシス 2

彼は今までのやり方が通用しないことに苛立っているようです。新しい職場で、環境が変わったことが大きいでしょう。しかし、仮にそうでなかったとしても、いずれそうなっていたのではないか。若いうちは、ある程度自分の思う通りやれた。上司と意見の相違は…

中年クライシス

彼の話を聞いていると、彼の不満にはそれなりに理由があることが分かります。私が彼の立場であったら、恐らく同じような不満を感じていただろう。しかし、その不満を抱かせる事実を解釈する仕方は、かなり異なっていただろうと思います。彼が問題だとすると…

酒の上の話(承前)

彼は、「B社の連中は」、という自分自身がB社なのだということを、どうしても受け入れられないのではないか。受け入れたら、自分も「あの連中」と同じだと認めなければならなくなってしまう。私は、かなり酷なことを言っているかも知れません。彼は、社風を…

酒の上の話

昨夜は、久しぶりに前の会社の後輩と飲みに行きました。ほぼ1年ぶりで、積もる話があるはずだったのですが、最後は喧嘩別れになってしまいました。実に後味が悪い。怒鳴りだしたのは、私が先のようです。きっかけは良く覚えていないのですが、何に怒ったかは…

自然とのかかわり(その2)

便利さを求めて、実に人間的な工夫を続けてきた結果、人間は、自然からどんどんと遠ざかり、どんどんと生活環境が非人間的になってきた。皮肉なことです。その最大の「成果」が、現代の都市ということでしょう。都市での便利な生活を求めて、人が集中してい…