酒の上の話

昨夜は、久しぶりに前の会社の後輩と飲みに行きました。ほぼ1年ぶりで、積もる話があるはずだったのですが、最後は喧嘩別れになってしまいました。実に後味が悪い。怒鳴りだしたのは、私が先のようです。きっかけは良く覚えていないのですが、何に怒ったかはさすがに覚えています。もちろん、もっと穏やかにたしなめるべきであったのでしょうけれど。

その会社を仮にA社とすると、A社は、同じ業界のB社と昨年10月1日に合併し、新生B社が誕生したのです。A社とB社とは、同じ業界とはいえ、社風も違い、社員数もB社の方が5倍くらい。建前は対等合併で、Bという名前を引き継ぎつつ新しい会社を目指すはずでしたが、多勢に無勢、結局B社の社風に染まってしまうのではないかと危惧されていました。話を聞くと、色々と愚痴が出てきます。彼の部には、A社出身は、数名程度。部の次長という、部長と課長に挟まれた、中途半端な、やりにくいポジションということもあるでしょう。部下が思うように仕事をしない、仕事が遅い、人事評価が生ぬるい、次々に不満を言うのは、酒の上、仕方ないことです。しかし、段々と腹がたってきたのは、彼に当事者意識が希薄であったことではなかったか。

彼の愚痴にも、恐らく理はあるのでしょう。しかし、彼は、その新生B社に働き続けることを自ら選んだのです。やめたくとも、他にいい仕事がなかったのかもしれません。仮にそうであっても、B社に働き続ける以上、その運命を受け入れるしかないはずです。にもかかわらず、1年たった今の時点でも、A社は良かった、それに比べてB社の連中は、といった言い方しかできないのは、いかがなものでしょうか。