2011-01-01から1年間の記事一覧

友人の死に思う

大学時代の同期の友人が、昨日亡くなったという知らせを受けた。突然である。最後に会ったのは、2年前、上海勤務からの帰国の歓迎会の席だったように思う。1年半ほどまえに、末期の胃ガンを宣告され、肺などにも転移していたため手術もできず、対症療法を…

イッセー尾形ワークショップ参加始末(続き)

今日の日経電子版、映画エンタメガイドにワークショップの紹介の後編が掲載された。 先日書いたように、16日の初日は、途中をとばしてしまって、残念な結果となってしまった。翌17日は、前日の舞台の後の講評を生かし、いい舞台にしようと意気込んでいたのだ…

イッセー尾形ワークショップ参加始末

このところずっと更新が滞っていたのは、うんざりするほどの暑さと、先週の出張のせいもあるが、11日から17日にかけて参加した、日経新聞社主催のワークショップ*1の後遺症が大きい。緊張と興奮と戦慄の一週間が尾を引いて、あれやこれやが頭に交錯して、も…

暑い夜はこれでしのごう

今日も暑い。蒸し暑い。曇りがちであったが、雲が晴れて日が射すと、いかにも真夏である。それでも、まだ梅雨明けではない。来週の予報を見ると、曇りが続き、ときどきは雨も降るらしい。しかし、最高気温はほとんど30度以上で、最低気温は24、5度である。こ…

『放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説』

学習院大学理学部の田崎教授が、インターネットに実にわかりやすい解説を書いておられる。中学生以上を念頭においたそうだが、分かりやすいだけではない。教授の現状判断は、良識に満ちたものである。分かっていることと分かっていないことを峻別する、科学…

政治的混迷と絵に描いた餅

政治が混迷している。とんでもないどたばた劇を見せられて、いいかげんうんざりだ。不信任案可決が回避されたと思ったら、今度は、いつやめるかを巡ってみにくい言い争い。某都知事は、当面の間というのは、あと2年間の衆議院議員任期のことだと解説したら…

論壇の原発

朝日新聞朝刊の、高橋源一郎氏による「論壇時評」を読むと、その四分の三ほどが、原発関連である。いわゆる知識人と呼ばれる人たちの原子力に対しもっているイメージはこういったものなのだということがよくわかる。最後の部分を引用しよう。 『関(関 曠野…

原発だけがコントロールできないのか

またも原発の話で恐縮である。マッサージはりきゅう院のボードまで、あたりまえのように原発を語っている昨今であるから、むしろ、触れない方がおかしいかもしれない。 ある人は、いくら想定外の津波に遭遇したといっても、これだけの被害をまきおこしたので…

浜岡原発停止要請

5月6日、首相は緊急記者会見を行い、静岡県浜岡原発の3〜5号機の停止を要請すると発表した。1、2号機は既に運転を終了しているから、全面停止ということだ。この発表には、当然賛否両論がある。原発の安全性について強い危惧をだいている人たちは、首…

震災対策特別避難訓練始末

知っている人も多いと思うが、「震災時帰宅支援マップ」というものがある。東京で直下型の地震があった場合、最低3日間は交通機関が麻痺すると予想されている。その際歩いて帰宅するため、「東京都選定の帰宅支援対象道路および隣接する各県の緊急輸送路を…

「放射能」の恐怖

先週、出張からの帰りにのったバンコクからのフライトは、がらがらであった。ビジネスクラスは、四分の一くらいしか埋まっていない。外国人の姿が見えないところを見ると、福島原発事故のレベルが7にあがったことに恐れをなしたのだろう。乗客が少なくて乗…

運行は戻ったが

今週から、通勤に利用している電車が朝夕のラッシュ時だけ、ほぼ旧ダイヤに復帰した。くだりエスカレーターは停止したままで、電灯をまびかれた駅舎は薄暗いが、ようやく正常化した。と喜んだのもつかのま。電車が以前のように遅れるようになった。 計画停電…

冷却まであと5年!?

ツイッター情報から、大前研一氏の福島原発事故解説が優れているというので、早速動画を見た。なるほど、事故の直接原因のみならず、制度的背景にも目が行き届いており、非常に説得力がある。原子力エンジニア出身という大前氏の、面目躍如たるものがある。 …

エコノミストの地震報道

ダッカでは、ほこりのせいか、のどをやられて風邪をひいてしまい、最後の3日ほどは散々であった。抗生物質でなんとか持ち直して、23日に無事帰国。出張の後始末やなんやかやで、今日初めて3月19日付け、エコノミスト誌東京特派員の地震レポートをポッド…

バンコクにて

今バンコクにいる。昨夜成田を発ったが、空港の手荷物検査場は、日本脱出と思われる外国人で、長蛇の列である。原発がこういう状況では仕方ない。しかし、インターネット上では、日本人にも、西に避難することを呼びかけている向きがある。 ツイッターなどを…

計画停電2日目

昨夜寝る直前まで、混雑を避けるべく5時に起き、5時半には電車に乗って出勤、出張準備を迅速に終えたのち、夕方のラッシュアワー前に帰宅しようと考えた。しかし、まてよである。そもそもチケットは、いまやeチケットである。パスポートひとつあればたりる…

計画停電

明日の停電時間が発表された。今日のところは、ごく一部が停電であっただけだ。明日は分からないが、皆が同じような行動をとるならば、需要が今日より増えることはないだろうから、今日とおなじようなものではないか。 困るのは、電車がまともに動かないこと…

東日本巨大地震

被災地では、救援作業が続いており、被害の全容は未だわからないようだが、宮城県警の見通しでは、死者数は、万人単位となりそうだという。恐ろしい被害だ。何かできないかとは思うが、今は自衛隊などプロにまかせるしかない。一般人の出番は、まだまだ先の…

ダボハゼが世界を救う

恐れていたことがついに起こった。この日が必ずくることは、分かっていたはずだ。しかし、いつおこるのか、しかとは分からないことをいいことに、安逸な生活をむさぼっている。そのうちに、確実にその日がやってきて、大きな衝撃を受けるのである。天災は忘…

命だけか惜しいのか

某米系投資銀行に勤務しているという藤沢数稀とかいう人が、「独裁者が追い詰められるという恐怖」と題して、ブログに意見を載せている。リビアでカダフィが行っている残虐行為を評し、独裁者は、自己保身のためにはどのようなこともする、従って、北朝鮮や…

リーダーは不要か

今回のエジプト「革命」を、リーダー不在の新しい形態の革命ととらえる向きがある。タハリール広場に集まったデモ隊が、インターネットを駆使して、リーダーもいないまま、かなりの組織的行動をしていたことから、リーダー不在の社会が可能と言う。 しかし、…

軍隊の役割

ついにムバラクが退陣した。チュニジアが「ジャスミン」革命なら、エジプトは「すいれん(エジプト国花)」革命ということになるのだろうか。まずはおめでとうというべきなのかも知れない。しかし、問題はこれから、熱狂がさめた先である。 ムバラク辞任を受…

エジプトの新しい接着剤

チュニジアで、フェイスブックやツイッターを媒体とした、あたらしい形の「革命」が起きたと思ったら、今度はエジプトに飛び火した。元々火種はあったのだ。 私は、25年ほど前、3年間カイロに駐在していたことがある。そのころは、今と違って石油価格が大き…

これは、健忘症か???

こんなブログを発見してしまいました。http://www.n-kan.jp/2002/05/post-1294.php

日本国債格下げ

昨日のニュースによれば、格付け会社S&Pが、日本国債の格付けを、AAから AA-に格下げしたとのことだ。アメリカはもとより、スペイン以下で、中国などと同じ格付けである。格下げへの反応は、「疎い」人をのぞいて、だいたいは、そうだろうなである。むしろ…

昨夜、居酒屋で

昨夜は、前の会社の元同僚との新年会であった。昨年7月に宴会をやった時の人もいれば、去年の新年会であって以来1年ぶりという人もいる。もう40歳になろうというのに独身という男性がいて、心配していたのだが、いつのまにか結婚したという。めでたしめで…

「大奥」とリアリズム

大奥といえば、言わずと知れた、徳川時代の女の園である。過去、いくたの映画やドラマが作られた。だから昨年秋、映画の予告編で「大奥」を見た時も、最初はまたかと思ったのだ。しかし、今度のは「将軍は女、仕えるは美しき男たち3千人」だという。ああこ…

昨夜、ドーハで

出張で、昨日からドーハに来ている。 ドーハといえば、昨夜の日本ーシリア戦に興奮された方も多かったのではないだろうか。私は、高校以来のラグビーファンである。サッカーは、ほとんど無関心だ。さすがにワールドカップで日本代表が戦うとなると、話はちょ…

坂の上の霧

「スウェーデン・パラドックス」という本を読んだ。 スウェーデンは、高福祉であるが、高負担の国として知られている。高福祉、高負担の国は、高所得者のやるきをそぎ、福祉を受ける低所得者はといえば、働かなくとも食えるから、やはりやるきがなくなり経済…

新年あけましておめでとうございます

大晦日から一家総出でかみさんの実家にころがりこみ、飲んで食ってテレビ見て正月を迎えたのであった。平凡そのものである。それはそれでいいのだが、問題は、飲み食いの「飲み」が過ぎた点である。紅白を見ながら、というよりは、つけっぱなしにしつつそっ…