新年あけましておめでとうございます

晦日から一家総出でかみさんの実家にころがりこみ、飲んで食ってテレビ見て正月を迎えたのであった。平凡そのものである。それはそれでいいのだが、問題は、飲み食いの「飲み」が過ぎた点である。紅白を見ながら、というよりは、つけっぱなしにしつつそっちのけで、シャンパン、ワイン、日本酒、ビールとつぎつぎにあけているうちに、いつのまにかへべれけという醜態をさらしてしまった。


特に暴れたり義父にからんだりしたわけではないことは、お断りしておきたい。それでも翌朝は、頭も胃も気もずっしりと重い。とんだ元旦ではあったが、夜には回復し、チリ産のシャンパンで、鉱山に閉じ込められた人々の救出を言祝ぎつつ、さらに正月を祝ったのである。平凡万歳だ。


が、最近読んだ本*1に、気になる記述がある。発ガン性物質のリスクの比較表で、食物に残留している農薬の発ガンリスクより、毎日飲むアルコールの方が、1,800倍もリスクが高い*2というのである。これは、アメリカ人の1日あたりの平均摂取量にもとづくリスク計算であるので、単純に日本人にあてはめるわけにはいかないが、それにしても、この高倍率は恐ろしい。


毎日酒びたりでいながら、無農薬食品にこだわってもしょうがないということである。酒をやめるのが一番ということになるが、そうはいっても人生の3大快楽のひとつを捨てて、なんの人生であろうか。酒を飲み始めれば、リスク感覚などはあっという間に酔いつぶれてしまうことだし。むしろ農薬残留など気にしなくてすむので、大いに結構と思えば良いのだ(本当か?)。


ということで、本年もよろしくお願いします。


 

*1:『食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点』、中西準子

*2:DDTのケース。ただしDDTが禁止される前のデータとの比較。